インターネットFAXコラム

停電に強いインターネットFAX

投稿日時:2018年3月23日

もはや電気なしで生きられない私たちにとって停電ほど怖いものはありません。夏から秋にかけて必ずやってくる大雨をともなう台風、地震や火山噴火の多い日本列島にとって、自然災害による停電はいつ起こるかわからないアクシデントです。不意の停電がもたらす被害にも甚大なものがあります。病院や官公庁、オフィスにおけるデータ管理や送受信などのトラブルは取り返しのつかないことになります。 自家発電装置を備えているところばかりでもありません。再生可能エネルギーによるオール電化と蓄電による自家発電にはまだまだ時間がかかりそうです。

いつ起こるかわからない停電に備える

度重なる災害を経験した日本の家電製品やオフィス機器は、不意の停電に対して以前のようなトラブルが少なくなりました。2014年12月、徳島県における大雪による停電で多くの電話機が通話不能になってしまう事態が発生して以来、電話機は内臓バッテリーによる充電機能を備える機種が販売されるようになり、災害時にも対処できるようになったことは大きな進歩です。

停電によるトラブルと復旧後の措置

電気製品の進化は日進月歩と言っても過言ではありません。しかしながら、他のオフィス機器に対して停電の影響を受けやすいのがFAXです。FAXの場合、いつ送信されるかわからないため、受信中に停電になるとデータの消失はおろか、機器の故障さえ招きかねません。そのため、震災後の計画停電の時など、あらかじめ電源を落としておくなどの措置をとる会社も多くありました。 それでも復旧後に不具合が生じることがあります。特にオフィス内のタコ足配線による機器をいっせいに起動させたときなど、急激な過電流によるトラブルが発生しやすくなります。このような場合の対策としては、いっせいに電源を入れるのではなく順番に通電させることでトラブルを最小限に食い止められます。

停電時におけるFAX対策

NTTによる局給電や内臓バッテリー機能によって、電話機に関しては停電時にも通話が可能になりました。これに対し、FAXにおける停電対策はまだまだ行き届いているとは言えません。一部の機種が内臓バッテリーを備えているものの、停電時に送受信できるFAXは家庭用で15%、オフィスFAXでも20%という低い数値となっています。ただし、これらのFAXも局給電に対応した外付けの電話機に接続することで改善の傾向にあります。

FAXはインターネットが安心

FAXは電話回線と接続していれば安心なのかというとそうでもありません。接続しないよりは安心であるという比較論に過ぎません。内臓バッテリーにも局給電にも限界があるのは目に見えています。停電時における、よりよい安心を得るためにはインターネットFAXをお勧めします。インターネットによる送受信であれば、端末機器にどのようなトラブルが発生しようと、データそのものが失われることはありません。これは災害に対する絶対的な強みです。

東日本大震災のときのインターネットFAX

東日本大震災の後、福島原発の事故を受けてしばらく、各地で計画停電が行われました。あらゆる企業が停電対策に頭を悩ませていたとき、インターネットFAXが活躍したことをご存知の方は少なくないことでしょう。停電にまったく影響されないインターネットでの送受信は企業に喜ばれました。そして、インターネットFAXの導入を決断する会社が増えたのは言うまでもないことです。

大切なデータを失わないために

今や固定電話を設置する家庭は少なくなりました。在宅でお仕事をされている方の中には、FAX送受信のためだけに固定電話を置いている方もいます。そのコストも決して安いものではありません。コストパフォーマンスはおろか停電時の安心のためにもインターネットFAXへの変更をお勧めします。もちろん、これからFAXを設置しようと計画されている方にも。 いつやってくるかわからない災害、失ったものが二度と戻らないことは誰もが知ることです。大切なデータを失わないために、より望ましい選択をすることが大切です。