インターネットFAXコラム

ファックスとプリンターの違い

投稿日時:2018年4月24日

ファックスとプリンターの違いとは何なのでしょうか?なぜ、電話やメールだけでなくわざわざファックスを送信するのでしょう?些細なことですが、日常の中であまり考えることのなかった部分を掘り下げて再認識することで、作業の効率化や業務の拡大に繋がることもあります。

似て非なるファックスとプリンター

世の中に似て非なるものはたくさんあります。ファックスとプリンターもそのうちの一組。端的に言ってしまえばファックスはデータの送受信に使用される機械であり、プリンターは印刷時に機能する機械ということになります。どちらも印刷する機械であることに違いはありませんが、ファックスはデータの送受信のための印刷機となります。

そもそものファックスの語源とは?

ファックスの語源はラテン語のfac simile (ファクシミリ)、同じものを作れという意味です。これが短縮されてファックスと呼ぶことが一般的になっています。表記方法はfax、facs、FAXなど様々です。このうちFAXという表記はゼロックス社の登録商標だったのですが、現在ではもっとも多く使われている表記方法と言えます。

ファックスの定義

ファックスの定義は画像情報を遠隔地に伝送する機器、仕組みとなっています。ファックスの通信回線としては主に公衆交換電話網が使われていますが、近年ではIP電話やインターネットなどの電話交換機を通さないファックス通信も増えてきています。

わざわざファックスを使う理由

ファックスは企業や店舗などの商取引において、電話だけでは説明できない事項の補足や確認などのやり取りに使われることが主です。電話でのやり取りには聞き間違いや言い間違いが起こることもあります。また、地図や場所の案内など説明の難しいデータも少なくありません。見積書や注文書などすぐに必要な書類のやり取りに、ファックスは欠かせない通信方法と言えます。 テレビやラジオの番組では視聴者からの情報をファックスで受け付けたり、芸能人によるメディアへの報告などに使われたりすることもあります。ここぞという時に確実にデータを送ることのできるファックスは信頼性の高い通信方法と言えます。

ファックスの送受信システム

ファックスには必ず送信者と受信者が存在します。一般的なファックスの場合、送信者は送信先(受信者)のFAX番号を入力し、用紙を一枚ずつファックスに挿入します。挿入された用紙のデータを読み込んだファックス機は一度内部のメモリに記憶させます。そして、記憶させたデータを送信するために電話交換機へダイヤル信号を発信し受信者の応答を待たなければなりません。 応答がなければ数秒の後リダイヤルされ、それでも送信できなければ送信失敗のエラー表示がされます。

ファックス機の印刷機能

ファックス機の印刷機能は様々です。以前は感熱紙と呼ばれる特殊な用紙に印刷する機器もありましたが、印刷物の長期保存が難しいことから現在では家庭用ファックス機にいくらかの割合で見られる程度です。代わって普及したのがレーザー式の複合機です。レーザーを用いた印刷方法は一枚当たりの単価が安く、印刷速度も速いことから多くの企業で使用されています。 プリント一枚のコストより機器自体のコストが重視される家庭用としては、感熱紙方式や熱転写のインクリボン方式が一般的です、カラー印刷に関しては、複合機のインクジェット方式が多く使用されています。

プリンターとは印刷機のこと

プリンターとは印刷機のことですが、もはや印刷機能単体としての機器は皆無といっていいでしょう。家庭や企業を問わず、コピーやスキャナーとしての機能を兼ね備えた複合機が一般的となっています。特に企業においてはファックス機能も兼ね備えた機種が広く普及し、家庭用としても一部市販されています。

プリンターの役割

プリンターは、パソコンやワープロなどからのデータ出力装置として使用されてきました。印刷方式は大量印刷に向くレーザー式と微細な表現力に優れたインクジェット方式とあります。コストとスピード重視の企業はレーザープリンターを、印刷する頻度の低い会社や家庭ではインクジェットプリンターを使用することが一般的です。近年、レーザープリンターも小型で安価なものが市販されるようになり、一般家庭への普及も拡がっています。

ファックスとプリンターとの決定的な違いとは?

もっともわかりやすいファックスとプリンターの違いは送信の有無です。プリンターは送信することができません。あくまでも二次的な出力装置、一方のファックスは送信する側にとっての入力装置となり、受信側にとってはプリンター同様の出力装置となります。