DX化やペーパーレス化が進む現在、もはやFAXが一般的に使われる機会はほとんどなくなりました。しかしその一方で、「急にFAXを受信しなければならなくなった」「FAXで送ると言われた」と急にFAXが必要になった経験を持つ方も少なくありません。調査によるとFAXの世帯保有率は23.5%※と、年々減少しています。とはいえ、FAX機がないからといってFAXを受信できないわけではありません。
※引用元:総務省|報道資料|令和7年通信利用動向調査の結果
実は現在では、FAX機や固定電話回線がなくてもFAXを受信する方法がいくつか存在します。利用頻度や状況によって最適な選択肢は異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
本記事では、FAX機を持っていない場合でもFAXを受信する3つの方法と、状況に適した方法を選ぶポイントについて詳しく解説します。
目次
FAX機を持っていないけどFAXを受信する方法
FAX機が手元になくても、状況に応じてFAXを受信する方法があります。ここでは代表的な3つの方法を紹介します。
FAX機を持っている知人に相談する
最もシンプルな方法の一つが、FAX機を所有している知人や親族などに協力してもらう方法です。
例えば、FAXを送信する相手に知人のFAX番号を伝え、その番号宛にFAXを送信してもらいます。受信後は、知人が書類をスキャンしてメールで送ったり、スマートフォンで撮影して共有したりすることで内容を確認できます。
この方法の最大のメリットは、自分でFAX機や電話回線を準備する必要がないことです。設備費や利用料も基本的に発生しないため、「今日中に1通だけ受け取りたい」といった単発利用には非常に便利です。
緊急時には最も手軽な方法と言えるでしょう。
一方で、当然ながら相手の協力が必要になります。頻繁にお願いすることは相手の負担になりやすく、受信内容によっては機密情報や個人情報が第三者の目に触れる可能性もあります。
そのため、この方法はあくまで一時的な対応策として考えるのが現実的でしょう。
この方法がおすすめのケース
- 今すぐ1回だけFAXを受信したい
- 新しくFAX受信の環境を構築する費用をかけたくない
- 信頼できる協力者がいる
- 機密性の高い書類ではない
コンビニのマルチコピー機を利用する
FAXと聞くと、コンビニのマルチコピー機を思い浮かべる方も多いかもしれません。
実際に全国のコンビニエンスストアではFAXサービスが提供されており、24時間利用できる店舗も多いため非常に便利です。
しかし、ここで注意したいのが、多くのコンビニFAXサービスは「送信向け」であるという点です。
FAXを受信したい場合には、通常のFAXサービスとは異なる仕組みを利用する必要があります。
代表的なのがクロネコFAXです。
クロネコFAXでは利用者専用の受信番号を取得し、その番号に送信されたFAXをコンビニのマルチコピー機で受け取ることができます。
一見すると便利なサービスですが、利用にあたってはいくつかの条件があります。
まず、FAX送信者に送信先の専用番号を案内しなければなりません。
さらに送信後に発行される受信番号を受信者に共有する必要もあります。
つまり受信者だけで完結せず、送信者側にも協力してもらう必要があります。
また、FAXが届いた後はコンビニへ出向いて印刷・受け取りを行う必要があります。
オフィスや自宅にいながら受信内容を確認できるわけではないため、移動時間や印刷コストも発生します。
さらに、FAXが届くたびにコンビニへ足を運ぶ必要があるため、利用回数が増えるほど手間も大きくなります。
そのため、こちらも単発利用や緊急利用には向いていますが、継続利用にはあまり適していません。
この方法がおすすめのケース
- FAX受信の頻度が少ない
- コンビニが近くにある
- 一時的なFAX利用を想定している
- 受信後に紙で保管したい
インターネットFAXを利用する
FAX機を持っていない方にとって、近年最も利用されている方法がインターネットFAXです。
インターネットFAXとは、FAX機や固定電話回線を使わず、インターネット経由でFAXを送受信できるサービスのことです。
利用者には専用のFAX番号が割り当てられ、その番号宛に送信されたFAXはPDFなどのデータとして受信されます。
受信したFAXはメールで通知されたり、管理画面から閲覧できたりするため、紙に印刷しなくても内容を確認できます。
また、データとして保存できるため、紙の書類管理が不要になります。ファイル検索も容易になるため、FAXを多く受信する人は特に便利になります。
さらに、FAX機本体の購入費用や保守費用、電話回線料金などが不要になるため、FAX環境の維持コストを削減できる点も大きな魅力です。
継続的にFAXを利用する可能性がある場合は、最も実用的な選択肢と言えるでしょう。
この方法がおすすめのケース
- 継続的にFAXを受信する予定がある
- 書類をデータ管理したい
- FAX環境の用意コストを抑えたい
最適な方法を選ぶポイント
FAX受信の方法は複数ありますが、どれを選ぶべきかは利用状況によって異なります。
ここでは選択時に確認したいポイントを紹介します。
FAXを受信したいタイミングと費用面で考える
まず重要なのは、「いつ受信したいのか」と「どれくらい費用をかけられるのか」です。
例えば、今日中に1枚だけ受信したい場合は、知人への相談やコンビニサービスの活用が現実的でしょう。
知人に依頼できる環境があれば費用をかけずに対応できる可能性があります。
ただし、毎回依頼することへの遠慮や情報管理の問題が発生しやすくなります。
一方、コンビニサービスは比較的気軽に利用できる反面、受信のたびに移動や印刷費用が発生し、利用回数が増えると割高になる場合があります。
緊急対応としては有効ですが、継続利用を前提とした場合はコストパフォーマンスを慎重に検討する必要があります。
すぐに対応したいのか、今後も利用する可能性があるのかによって選択肢は大きく変わります。
継続的な利用有無で考える
今後もFAXを利用する可能性があるなら、継続利用を前提に考えることが重要です。
もちろん、従来どおりFAX機を購入する方法もあります。
しかしFAX機本体だけでなく、電話回線の契約やランニングコスト、設置スペースの確保、消耗品の管理など多くの負担が発生します。
その点、インターネットFAXなら物理的な設備をほとんど必要とせず、オンラインでFAX運用が可能です。
まとめ
FAX機を持っていなくても、FAXを受信する方法は複数あります。
一時的な利用であれば、FAX機を持つ知人に協力してもらう方法や、コンビニサービスを活用する方法が有効です。
個人でFAX機を持たないことが一般的になりつつある今だからこそ、予めその手段を把握しておき、必要に迫られたときに慌てないようにしておきましょう。